The Third Eye

by lisa shouda

ある朝、ひたいにおおきなニキビがふたつできていた

ちかごろ気に入ったビスケットを毎晩食べているのと関係はおおいにあるのか、わずかにあるのか

次の朝にはさらに大きく膨らんだ

その次の日には膨らみが増しふたつのニキビはひとつの盛り上がりになった

皮膚科に行ったら「ニキビである可能性は低い」と副院長と院長

自転車のチェーンが外れた夜に緑道をぺたぺた歩いたわたしのひたいを虫が刺したのだろうか

赤みは増すけれど

いたみはない

かゆみもない

目を覚ましカーテンを開けると昨日までより世界がまぶしい

それもそのはずだ

ひたいのそれが眼をあけていた

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