その休日、
午前10時開始のヨガクラスへと自転車で向かっていたら派手に転んだ。
スーパーマーケットに近く人通りはまあまあ、あった。
「だいじょうぶ〜?」
柔らかい調子の年配女性の声がする。
「だ、だいじょうぶです〜」
周りには見たところ5〜6歳前後の子供たちとその保護者らしき人たちのグループがあり、
子供たちも彼らの体のサイズに合った自転車を押していた。
目の前で派手に転びふらふら起き上がるわたしを目撃したことが
彼らのこれからの自転車ライフにどの程度影響するだろうか、と気にしつつスカートをはらった。
膝を打ち出血、手のひらにも擦り傷。
(table top position及びdownward facing dog、その他ヨガポーズに差し障りあり!)
ヨガを終え帰宅し、昼食の準備中に包丁で玉ねぎを切るついでに小指の先をぱっくり切り出血。
我がキッチンはちょっと自慢できる位に素晴らしい切れ味の包丁を備えているのだ。
直径6mm程の肉は小指の先についているものの、治った今も気持ち浮いている感じがするし
その時の血痕はまな板に黒々と残り、まな板の裏表判別の印となっている。
絆創膏がないので食品保存用ラップとうさぎ柄のマスキングテープで応急処置。
ベッドに横たわり左手を天井に向け持ち上げ、血液のリズムを感じていたら
胸にじわじわ湿ったものが湧いてきて少し泣いた。
待てよ、包丁で切る指の定番といったら人差し指ではなかったか。
自分はどうして小指を切ったのか。まあいい。
午後の用事には出かけたが
「小さいとはいえ1日に2回も怪我をした…これは今日はじっとしてろと言うメッセージかもしれん。」
夕方からの予定はキャンセル。
「残念」を感じなくなった
なんてことない小さな怪我の話ですが!
この日、
「なんて日だ〜。夕方の予定行けなくて残念…」
…とはぜーんぜん感じなかった。
他にも、
- 休日の出かける10分前に雨が降り出す
- 好きなパン屋さんに行ったら休みで、
次の日にまた寄ってみるとお店が開いていたので入ったら全品売り切れだった
どちらもここ10日以内の出来事。
「こんな時に限って」
「せっかく来たのに残念〜」
そう昔のわたしは言っていたかもしれない。
感情ボキャブラリー(←今作った)から「残念」が消えている…?
そう気付いた。
※ 同カテゴリーに「最悪」「ついていない」などがある
だからといって反応や感情はもちろんある!
「そうか」
「あらら」
「おお… そうきたか」
こんなノリ。
「残念」と感じさせるには何が必要なんだろう??
この「念」って、期待のことなんじゃないか。
予定や予測や計画はある。
期待がない。だから期待を裏切られることもない。
あの日、
「今日は朝からヨガ!午後の用事と夕方のイベントも予定して、プロダクティブな1日になるぞ!」
そう期待を持っていたら残念がっていたかもしれない。
こうであって欲しい
こうあるべき
〇〇なら⬜︎⬜︎になるはずだ
わたしはこんな期待の権化だった。
例えばこう。
「恋人がわたしを大切に想っているならば、時間ぴったりに、待ち合わせ場所に現れるはずだ。5分遅れではなく!!」
結局、15分以上遅れて現れたその人をわたしは何日間も許さなかった。(これには疲れた!笑)
おまけに”わたしを大切に想っているならば”と条件をつけていたものだから、
期待外れに時間ぴったりに現れなかったことで
“わたしは大切に想われていない”ことになった。
恋人が何を言っても無駄。
なんせ期待の権化なのだから!
自分で物語を作り上げ、物語の筋書きからそれたらそれは「残念」な出来事で
「こんなはずじゃなかったのに」のレッテルを貼る。
物語の作り手は自分だけではなく
社会に教えられたり、
ティーンエイジャーの頃の経験が元になっていたり、
小さな頃に大人たちの会話からピックアップした物語かもしれない。
お役立ち道具、期待をしない
期待を裏切られた気になってワーワー言っていた昔のわたしに教えてやろうか。
「そんなことは本で読んで知ってる!今辛いもんは辛いんだよ!」
と返されるのがオチか。
…そうだ、とっくに本に教えてもらっていた。
期待は役に立たないと。
「残念」が悪いと言っているわけではない。
この先また「残念」と感じる時がくるかもしれない。
繰り返しになるけれど
感じていると気づく、知っている。これとても役に立つ。
そんなこんなでこれを書いている今日は
満を持してヨガマットタオルを新調までしたヨガクラス、生理になりキャンセルした。
無念の余談
残念と無念って同義語で使われているニュアンスだけれど
念が残る
と
念が無い
は反対の意味だろう。
そう思って無念の意味をグーグル先生に聞いてみた調べてみた。
「無念」出典:デジタル大辞泉(小学館)
無念無想 と 残念無念 では異なる意味で使うことになっているらしい。
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