心は2つをやってのけた – TRIP 4 のつづき
いま
思いだしました
この旅を始めた目的は
わからないことだらけの世界で
遊ぶことや苦労すること
体験すること
体験をしたら、学ぶこと
ふるさとを思い出すこと
それだけのこと
旅に出たのは
永遠に旅をつづけるためではないのでした
伴れて歩んだきみよりも
わたしはすこしさきに帰るのか
きみのがさきに帰るのか
どちらにしても帰るのだ
たった それだけ
ほんとうに
たったそれだけのこと
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ここを去ってふるさとへ帰るとき
ここでのわたしは
虚しく消えてしまうのか
そもそもわたしは
ここへ来たことがあるのか
ふるさとを去ってすらいるのかいないのか
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答えは知っています
そして
こころから声が聞こえます
「体験は充分しましたね」
A TRIP 6 へつづく